1-7 車両感覚のつかみ方

車両感覚が大事ってよく聞きますよね。
「あの人は車両感覚がいいから...」とか、
「車両感覚がいいから、狭い道でもすいすい行っちゃうし...」
なんて言いますね。

 じゃあ、車両感覚って何でしょう?

私は、「自分の車のタイヤがどこにあり、今、どこを通っていて、
その上のボディーはどこを通っているのか」
を把握する能力のことだと思います。

 人が、自分の体が通れるかどうかを判断する時、
歩いて通れる、
つまり足を十分に置くスペースがあるかどうかをまず判断します。

その上で、それよりも広い体が通れるのかを判断しますよね。
ですから、それと同じに車もタイヤの位置を感覚的に掴んでおく
とボディー大きさを把握するのも簡単になります。

 では、その練習方法ですが、
もし空き地や空いている道路などが家の近くにあった場合は、
そこを利用して、もし無ければ自分の家のガレージでもいいです。

止めた車の左右の前輪から、まっすぐ前に路面に線をひきます。
そして、棒を見つけて来てください。

左右の前輪の横、
ホイールの中心からまっすぐ上に伸びるような線になるように棒を置きます。
上手く置けないときは、テープなどでちょっとボディーに貼ってもいいかもしれません。

 そして、そのまま運転席に乗り、路面の線と棒を眺めてみてください。
フェンダーの向こうからニュッと出た棒、そして目の前に伸びる線。

この二つが交わるところにタイヤがあるわけです。

ボディーがスウーッと透明になって、そこにタイヤが見えるところを想像してください。
右も左もです。

運転席からみて、タイヤがどこにあるのかを把握できたと感じたら、
今度は、実際にやってみましょう。
何をって?前輪の位置を感じるんです。
どうやるんでしょう?

 まず、かまぼこ板ぐらいの大きさ厚さの板や石などを探してきます。
それをそれを先ほど引いた前輪から前に伸びる線の上に置きます。
まず右側からやってみましょうか。

  車を少し後ろに下げ、その板に向かって走り、右側の前輪で踏むんです。
どうですか?
踏んだ瞬間に「ゴトッ」と言う踏んだ感じが伝わってきましたか?

  何回かやってみて確実に踏めるように練習してみてください。
目標の板が、スッとボンネットの下に消え、
「ゴトッ」と言う感触と
自分が「ここで踏むっ」と思うタイミングが一致して
しかも確実に踏めればかなりわかって来た証拠。

今度は左側のタイヤで同じことをやってみましょう。
こっちはちょっと難しいですが、要領は同じです。

 さて、次に線の無いところに板を置いて、
もう少し遠くから近づいて行って踏めるかどうかやってみましょう。
だんだん遠くから行って、左右どちらの前輪でも踏めるようになるのが目標です。

これができるようになれば、車両感覚の基礎が出来上がりです。

 踏むのに使う板は、石でもなんでもいいのですが、
あまり丸いものだとタイヤの端で踏んだときにポンッと横にはじく危険があり、
好ましくありません。

  できるだけ平らなもので乗り越えたときにわかる程度の厚さは必要です。
かまぼこ板みたいなものがいいかな?

 それから、この練習は普段道を走っている時でもある程度で来ます。
道を走っていると、路面にマンホールなど何か蓋がついているものや、
キャッツアイのような突起物がありますね。

大きく車線をそれずに踏めそうな位置のものだったら、
それを踏みに行ってみるといいでしょう。

ちょっとした工事跡などの凸凹もいいですね。
何か落ちているもので安全そうなものがあればそれでもいいですね。
(何が安全かの判断はお任せします)

 安全な交通の流れを乱さない範囲でやってみると結構ゲーム感覚で楽しいですよ。
 
 さあそれでは、ボディーの幅まで、感覚を広げて行きましょう。
やはり問題なのは左側の感覚でしょう。

道ばたの塀の近く、どこまで寄せられるか、
と言ったシチュエーションはよくありますね。

そのときに自信を持ってぎりぎりまで寄せられる感覚を身につけましょう。

 車を降りて、左の前に立ちましょう。
先ほど身につけたタイヤの位置、タイヤの真ん中からの線と、
ボディーの端、と言うか一番出っ張っているところはドアミラーですね。
そこまでの幅を見ます。

手を広げてその幅をはかって見ましょう。

ボディーはタイヤよりもそれだけ外側にあるわけです。
できれば先ほどのタイヤの位置のようにボディーの端の位置の延長線を路面に書いてみてください。

  運転席からタイヤの位置の延長線と、ボディーの端の延長線を見ます。
タイヤが通る位置はもうわかっていますね。
そこをタイヤが通るならそのボディーの分だけ障害物から内側を通れば
ボディーはこすらない、と言うわけです。

 もう一つ、家の近くなどの塀のところがあったら
実際にそこにぎりぎりまで寄せてみるといいと思います。

その時、前の練習を参考にすることはもちろんですが、
一番出っ張ってるドアミラーの端をよく見てぎりぎりまで寄せてみてください。

  何度もやってみて、どれだけぎりぎりまで行けるか挑戦してください。

降りて、どれだけ寄せられたか見ましょう。
すごくギリギリまで寄せられましたか?
まだまだ余裕がありましたか?
何度も挑戦していると一発でギリギリに寄せられるようになります。

 このときのちょっとしたアイディアを一つ。
もし割り箸のようなものがあったら、
テープなどでドアミラーからそとに10cm飛び出すようにしてに張り付けておきます。

こうやっておいて、割り箸の先が塀にこするまで寄せると
ギリギリ10cmまで寄せられたことになりますね。

そのときの塀の見え方をよく見て、その感じを憶えてください。
 壁際一杯に寄せて駐車する時、一発で決められたら、かっこいいですよね。

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